〇一般の塾よりも長時間の指導をします。
他塾では、週2回通塾の場合では、月に8回の授業ですが、当塾では、月に10~16回の通塾になります。従って、時間数も他塾の2~3倍になります。土日や祝祭日は、軽食持参で8時間の特訓授業が組まれます。すべてサービス授業ですので無料です。長時間の指導をするため、塾の宿題は出しません。すべての学習は、通塾日に塾内で完了させます。
〇中1生:水(7:20~10:10)・土(7:20~10:10)+補習・特訓
〇中2生:火(7:20~10:10)・金(7:20~10:10)+補習・特訓
◎中3生:月(7:20~10:10)・木(7:20~10:10) 前期 4月~7月+補習・特訓
◎中3生:月(6:20~10:10)・木(6:20~10:10)・土(2:00~7:00) 後期9月~2月+補習・特訓+金(6:20~10:10) 作文指導(月1回)
◎ 中3生は、9月から翌年の2月まで文章表現力の強化と前橋高校・前橋女子高校・太田高校の総合問題・太田女子高校の前期A選抜試験・足利女子高校の特色選抜対策として小論文の特訓がありましたが、2024年度から前期試験が廃止されましたので小論文指導は停止します。
☆読書指導:中1・2生は、年間で30冊以上、中3生は、指定された8冊の課題本(新書)の読破が必須です。当塾では、本の読み方として、「スローリーディング」(伝説の灘高校の国語教師、橋本武氏の勧める読書法)を推奨しています。「速読」は、「百害あって一利なし」です。「速読」を受験指導に取り入れている塾の浅ましさに閉口する次第です。「読書」とは、著者と一対一で対話するような行為です。相手が一方的に早口でまくし立てていては、対話など成立しません。速読では、行間を読み取ること(読書で一番重要なこと)も余韻を味わうことも反芻して考えることも出来ないのです。例えて言えば、映画を早送りで見ることを勧めているようなものです。作家の適菜 収は、「速読はバカの早食いと同じ」と痛烈に批判しています。
👑 作文指導の流れ(400字);同学年で全国の生徒が書いた最優秀作文を2名分書き写します(模写)。⇒赤字添削をされた返却作文の書き直しをします。⇒毎月の課題に取り掛かります。メモや下書きをします。⇒消しゴムを使わずに推敲します(やり方を指導します)。➡本番用紙の原稿に書き写します。1回の作文指導で原稿用紙を5枚使用します。たくさん文章を書くことによって、徐々に作文の苦手意識が薄れてきます。A評価(優秀作文賞)をもらえれば、自信が付きます。S評価(最優秀作文賞=全国版の冊子に名前と文章が掲載されます)をもらえれば、作文が得意になります。塾生が難しい課題の作文に真剣に取り組み、頭を抱え込みながら悪戦苦闘する姿は、さながら中学生ではなく、高校生か大学生のように見えます。
また、作文は、2020年度から実施予定(延期)の「大学入学共通テスト」に導入される記述式問題と類似した内容になります。さらに東大・京大を初めとする難関国立大学の二次試験には、難易度の高い国語の文章記述式問題が課せられることが決定しました。文系・理系を問わず、国語力の重要性を文科省が漸く気づいたとの思いです。理系でも優秀な研究者や技術者は、例外なく旺盛な読書家ですから。これからの時代は、読む力と書く力のある人材があらゆる分野で求められています。正直に申し上げますが、当塾で成績を上げられるのは、教育熱の高いご父母(読書の重要性をご理解している保護者)のご子女だけです。ですから入塾時に成績の良し悪しに関わらず、「国語力」の重要性をご理解して下さる親御さんのご子女は受け入れています。入塾時に偏差値が40台前半でも3年後には「太田高校や太田女子高校」に何人も合格させていますから。
👑実際の作文(入試対策編)
題 「動物園の役割についての討議」 300字以内で書きなさい。
環境破壊が進み、絶滅する動物が数多くいる中で私は、動物園は、多くの貴重な動物を保護する役割を果たしていると思う。たしかに、動物を檻に閉じ込めると、ストレスを与えてしまい動物に悪影響を及ぼすため、檻に閉じ込めてまで守る必要はないという意見もあるだろう。
しかし、環境破壊が進み、自然が減少している中で野生のままにしておくよりも、人間によって動物が住みやすい環境に管理された動物園に保護された方が安全である。また、動物園は、保護した動物を繁殖させる役割もあるため、貴重な動物の数を増やして絶滅を防ぐことができる。したがって、動物園は、貴重な動物を保護する役割を果たしていると思う。
*卒塾生(館林第三中➡太田高校)の実際の作文です。小論文指導の成果が表れていると思います。(Sランクの最優秀作文賞)
👑実際の作文(錬成編)
題 「新聞の大切さ」
インターネットが普及した現在、紙の新聞は不要だ、という意見がある。僕は、この意見に反対だ。
確かに、インターネットでは新聞の発行を待たずにニュースを知ることができる。しかし、誰でも発信できること仇となり、誤った情報が載っている場合もある。
新聞は、編集者によって作られるため、各新聞社で出される内容は異なるが、情報は確かだ。さらに新聞には、ひと目で全体が分かるという「一覧性」があるため、さまざまなニュースを一度に知ることができる。また、気になる記事はスクラップして後日資料として活用することができる。新聞には新聞のよさがあるのだ。
これらのことから僕は、現在の社会でも新聞は必要だと考える。
*卒塾生(館二中⇒太田高校) (Sランクの最優秀作文賞)
題 「行ってみたいところ」
私が行ってみたいと思う所は、ヒューストンだ。そこはアメリカの南部に位置していて、NASA のジョンソン宇宙センターがある。そこには、宇宙飛行士の訓練施設や研究施設があり、アメリカ人を中心に様々な人が働いている。
そして、私がそこに行きたい理由は、アメリカの宇宙開発の背景を自分の目で見たいからだ。私は宇宙にとても興味があり、日本のJAXAに行ったこともある。また、私が一番見たいのは、ロケットだ。日本で見たロケットとアメリカのロケットの大きさの違いを見てみたいのだ。そのように、目で見なければ実感できないようなものを見たいと思う。
そして、自分の中にある宇宙を、さらに魅力あるものにしたいと思う。
*卒塾生(邑楽中⇒前橋高校)の作文です。(Sランクの最優秀作文賞)
👑日本作文指導協会賞で二席を受賞した作文(中学生の部)
題:自由に物語を作りなさい。(注:かなりの難題です)
「アシナガバチと私」
ある日、私はとあるラベンダー畑を訪れた。初めて見たラベンダーの香りは、私を優しく包み込むようだった。
突然、私の耳元でブーンという音がした。アシナガバチだ。私は思わず、「きゃあ」と叫んでしまった。気付かれてしまった。早く逃げようと決意したが、恐怖で体が動かない。そこへ、見知らぬ同年代くらいの男性が私の手を引っ張り、私を助けてくれた。私は礼を言った。彼と話してみると、とてもやさしく頼もしい人だと分かり、私の理想の男性だった。その5年後、私達は晴れて結婚した。
しかし、それはただの妄想に過ぎなかった。アシナガバチと私のにらめっこは、始まったばかりであった。
✑作文協会の寸評:ラベンダーの香りからロマンチックな幻想を、巧みな構成で描ききった。豊かな想像力でユーモアたっぷりに、刹那の物語を完成させた。
*中2生時(邑楽中学校⇒太田女子高校)の作文です。作文協会より賞状と5,000円分の図書カードを授与されました。当塾からも1,000円の図書カードを贈呈しました。
課題 民話「まだまだわからん」を読んで感想を書く
「絶対」は存在しないのだ
「捕らぬ狸の皮算用にならないでね。」 母はよく私にこう言う。
部活動のある大会で、順位を決める大切な試合に、私は臨んでいた。私は、かなりリードしていたため、頭の中ではバンザイをしている姿を何度も思い描いていた。あともう少しで勝ちだ。これほど差が開いているのだから、私の勝ちに決まっている。そんな風に油断していたため、あっけなく逆転されてしまった。
「まだまだわからん」 経験豊富なお爺さんには、(そばがきが)絶対食べられるなんてことはない、何事も「絶対」はないと分かっていたのだろう。私は彼から、「勝てる」「食べられる」といった思い込みを捨て、あらゆる状況を想定した上で行動することが大切だと学んだ。
*中2生時(邑楽中)のSランクの作文
👑実際の作文(入試対策編)
課題「高齢化社会」
現在の高齢化社会によって、医療機関の需要が高まりつつある。高齢者は若者よりも病気にかかりやすいため当然のことだ。だが、高齢化が進むと、医療機関が足りなくなる恐れがあるのだ。
私は、学校の職場体験で病院に行った。そこに診察に来る人や入院している人の多くは高齢者で、患者のほとんどを占めていた。そこで高齢者の増加を感じ、病院の数と高齢者人口の不均衡を感じた。
この課題を解決するために、早急に医療機関を増やすべきだが、それは容易ではない。そこで、私は高齢者専用の医療機関をつくり、的を絞った医療をするべきだと思った。そして、超高齢者社会の中でも、高齢者が安心して暮らせるようにするべきだと思う。
*卒塾生(邑楽中⇒前橋高校)の作文です。国立大学の医学部を志望しているだけあって、社会問題にも関心を持ち、的確な意見を述べた。(Sランクの最優秀作文賞)
👑実際の作文(錬成編)
「レジ袋の有料化について」
私は、レジ袋の有料化に賛成である。近年、世界中の海の生き物達が過って浮遊しているレジ袋を飲み込んでしまうという出来事が起こっている。そのため、政府がレジ袋の有料化を行うと、余計な出費を減らすため、私の母も人々もマイバッグを持ち歩くようになった。それはたびたび報道された。すると、使われるレジ袋の枚数が減り、レジ袋を大切に使うようになった。
このことから、レジ袋の有料化によって必要とされるレジ袋の枚数が減れば、レジ袋を廃棄して起こる被害が抑えられると考えた。そして、地球やほかの生き物と共存するため、ゴミを減らすことを心がけることが大切だと思う。
*中2生(邑楽南中)のSランクの作文。
☆ 現行の思考力をあまり問わず、創造力の育成に全く寄与しないマークシート方式の入試形態は、近い将来なくなるでしょう。2020年度から始まる「大学入学共通テスト(延期)」は、徐々に思考力と記述力を問う方向へと移行していきます。そもそもマークシート形式の入試をしている先進国は、日本以外にありませんから。大学教育では悲しい程の後進国です。科学分野でノーベル賞を受賞した日本人は、一人の例外もなくアメリカの大学院に留学しています。記述式の共通テストが延期されましたが、アルバイトをしながら受験勉強した私に言わせれば、言葉の概念としての「公平・平等」はありますが、現実のあらゆる分野・世界には、「公平・平等」な社会もシステムも存在しません。経済格差も教育格差も地域格差も昔から存在していました。そして今後も存在し続けるでしょう。無くなることはありません。
英語が小学校から評価を伴った教科として導入されることになりました。グローバル化の波に飲み込まれた日本では、これからの子供達は英語が出来ないと生き残れないのではないかと懸念されているご父母の皆さんも多々いらっしゃると思います。先に科学分野でノーベル賞を授与された方々は、例外なくアメリカの大学院に留学し、英語力に磨きをかけた実例と思われたことでしょう。これから書くことは、幼児英語に熱心なご父母の皆さんの願望を打ち壊すような内容にお怒りになる方もいることを承知の上で私の見解を述べたいと思います。
幼児英語・早期英語の99.999%は、その効果もなければやる意味もありません。「速読」同様に弊害の方が遥かに深刻です。ノーベル賞を受賞した学者は、英語が出来たから受賞したわけではありません。独創性に優れていたから受賞の対象になったのです。その独創性は、想像力と創造力の賜物です。そして非常に大事なことは、想像力と創造力は、母国語(日本語)からでしか育まれないという点です。第2言語の英語から独創性は生まれません。科学分野でノーベル賞を受賞した日本人は、その論文をすべて日本語で書きました。英語で書いた人は一人もいません。日本語で書かれた論文を語学力に優れた日本人の翻訳者と外国人の大学教授の助言で英語に翻訳されます。そうして出来上がった英語の論文を発表したのです。英語が全くできないにもかかわず、ノーベル物理学賞を受賞した日本人に元名古屋大学の益川敏英教授がいます。皆さんもご存知のように授賞式での講演をすべて日本語でしました。自身が日本語で書いた科学論文を後輩で共同執筆者の英語に堪能な小林誠教授に翻訳してもらったのです。皆さんももう英語の呪縛から解放されてもいい頃ではないですか。幼児英語・早期英語学習は、「百害あって一利なし」なのです。
私如きがこのようなことを言うのはおこがましいので、元東京大学医学部教授の解剖学者である養老孟司先生に応援してもらいましょう。先生は次のようにおっしゃっています。「教育の世界はウソで塗り固められている(注:塾業界も例外ではないです)。子どもたちにとっては不幸なことである。英語教育についての論争がいい例だ。グローバル社会においては、英語が話せなくてはならないと言われる。そして小学校から英語の授業が導入された。しかし、『英語を話せるようなって、本当に英語で言うべきことはあるのか』ということについて教育関係者は本当に突き詰めて考えたのだろうか。言うべきこともないのに言葉だけ覚えても仕方がない。・・・・・・英語が使えるかどうかは、能力の問題ではなくて、『必要か』『必要でないか』の問題である。私自身に関して言えば、・・・ふつう私は英語など使わない。」 まだまだ面白い続きがあるのですが、この辺で止めておきます。ついでに作家の適菜 収がこう言ってます。「バカが英会話を習ったところで、英語をしゃべれるバカになるだけ。」と。至言です。
もう一人、強力な応援者を紹介します。毎年、ノーベル文学賞の候補になっている村上春樹氏は、こう言ってます。「外国語というのは必要に迫られればある程度は話せるようになる。逆に言えば、必要に迫られなければまず駄目だ。これはとても単純な結論だけれど、厳然たる真実です」。
そのことを裏付ける実話をご紹介します。ベトナムでは、10歳にも満たない物乞いをする子供たちが日常英語を話すそうです。もちろん学校へは行っていません。いいえ貧しさゆえに行けないのです。この国には、外国人(特に欧米人)の観光客が多いので物乞いをするために(生きるために)必死になって英語を覚えたようです。